「調子狂うぞ。」
ボソッ。
「え?何か言った?」
「いや。何もない。」
???
なんだかさっきから変なのっ。
「夢実、ほんと…気を付けろよ。」
?????
私の中でクエスチョンマークが
さらに増えた。
「分からないならいいとは言ったが、
夢実、俺は心配してんだぞ。」
え?
わ、分かんない…。
「どうして?
なんで竜都くんが私の心配してくれるの?
心配される理由も分からない…。」
「それは…っ。
夢実は頭がいいのにそのへんは鈍いのな。」
竜都くんは苦笑いで
私を見つめる。
「??分かんないよぉ…。」
「夢実、こっちおいで。」
安定した低音ボイスで私を呼ぶ。
落ち着く声。