「こんにちわー。」
そぅ声をかけて暉くんが扉を開いた。
すると、
「よぉー、遅かったな、暉、竜都。」
「斉賀さん、今日は来ていたんですね。」
「おぉ、さすがにな。
最近来てなかったから。」
暉くんが斉賀さんと呼んだその人は
制服のシャツがすっごいはだけてて
髪の毛は真っ黒で無造作。
例えるなら、ライオン…かな?
「後ろの嬢ちゃん、誰だい?」
いきなり私のことを指摘され
ちょっとビクッとした。
「この子は安藤夢実ちゃん。
僕たちのクラスの転校生ですよ。」
「安藤?聞かねぇ名字だな、
どの企業だ?」
また、これか…。
「私は、庶民です!
勝手にあなたたちと一緒にしないで下さい!」
一瞬、斉賀さんと言う人はギョッとなったが
またもとに戻り、ニッと笑って
「そうか、悪かったな夢実。
おらぁ、斉賀智晴(さいがともはる)だ。
よろしくな。」
チュッ
そぅ自己紹介をした斉賀さんは
私の頬にキスをした…。
「なっ!?」
「ハハッ。初々しいねぇ。
あ、俺は3-AのAAAな!」
こんな人がAAAなんてぇぇー!!!!