side 拓哉

「ご、ごめん…」

なにやってんだよ…俺…。

緋奈…困ってたのに…。

「た、拓哉…?大丈夫…?」

「大丈夫…じゃない…」

「へ?」「……緋奈がほしい」

「どういう…」

「拓哉ぁー?帰ってるのー?」

母さん…タイミング…。

「いるよ!!」

「そー?あ、緋奈ちゃん来てるのね」

なんでわかんだよ……。

なんなんだよ。

「は、はい!おじゃましてます!」

緋奈はそういって制服を直し始めた。

そのとき、緋奈のショートカットの

髪が揺れて輝いた。