すると龍は小さく笑ってあたしの頭をなでた。 やさしい手つき。 「大丈夫。」 「だ、大丈夫って……」 すると龍は小さく笑いながらポンポンとあたしの頭を軽くたたいた。 「お前なら大丈夫」 「り、龍、」 「ありがとな、夏希」 ……なにがありがとな、なのか、分かってしまった。 あたしはうつむいてうなずいた。 「あたしも、龍といっしょだよ」 「……お前は違う。」 そう言って龍は静かに部屋を出ていった。