「……っ」
脇腹をおさえて壁によりかかる。
いたい……蓮夜のやつ……地味に鍛えてたんだ
その連夜はというと
(や……え、は?
いやいやいや……、え?いやいやいや……俺なにしちゃった?)
みたいな感じで目見開いて口パクパクさせながら拳とあたしを交互にみてるし、
ていうかこっちが聞きたいわ……。
こんなあたしにかけよってくれる人なんて、
「なっちゃん?!
だ、だ、大丈夫かっ!?!?」
巧くん天使にしか見えないよ。
「ぅ、……だいじょ……ぶ、」
そのときだった。
「全員落ち着け」
龍が立ち上がった。
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