笑う詩音の声で、部屋の温度がガクッと下がる。 「……ねぇ巧チャン?」 「ぁ……ぇ、ぃゃ……」 巧は、青いかおで、唇かんで震えた。 ……、 「ちょっと詩音、あんたねぇ「てめぇよくやってくれやがったなっ!!」 「……っ?!」 ガッ、 いきなり、連夜の拳が脇腹にはいった。 いきなりすぎた。 いきなりすぎて、かわしきれなかった、 よろけるけど踏みとどまる。 「レン?!」 「おい、?!」