「それはそうだけど、」 「じゃあなんで謝ったのー?」 ではどうしろと。 そのとき、 「出ていってください今すぐに」 冷たい、冷たい亮平の声がした。 「……はっ?」 思わず声が裏返った。 いまなんて? 「いますぐ出ていってと言いました」 「なっ、」 「亮平!!言い過ぎだよ!!」 巧がすごい勢いで亮平の肩をつかんだ。 「巧チャン、きみはどっちの味方になるわけー?」 「……え?」 詩音はケタケタ笑った。