幹部候補(仮)の翔の指示のおかげで、さわがれることなくあたしは無事、幹部室の前についた。
あたしがみんなに静かにしてもらったのは、いっちゃえば、
みんながどんな様子か盗聴するためで、
「返信こねぇぇっ!!」
ガンッ!!
いきなり蓮夜の声と壁を蹴る音がきこえた。
「……っ?」
びっくりした。
すごい、振動きた。
「蓮夜くーん、いつまでもう諦めたらー?」
「せぇっ!!どうしようが俺様の勝手だろ!」
詩音の「ふっ」と鼻で笑うのが、なんとなく分かる。
「良かったんじゃないですか?」
亮平だ……。
「あ?」
「関係が深くなる前に傷つけて」
……は?
