「「「……ヒッ」」」
その場にいた全員が小さく悲鳴をあげた。
そしてあたしはおそるおそる、ゆっくりと振り返る。
「ちょっと……龍?」
ドス黒いオーラに身を包んですごい形相で連夜を睨むそいつはまさしく龍で……殺気を放ってた。
「龍さん?殺気しまってくんね」
ひきつった笑いを浮かべながら龍にそう言う詩音。
あたしは初めて詩音を尊敬した。
「俺が行く。」
「あんだよ、そんぐらいでんな殺気たててんじゃねぇー」
連夜が呆れたように言った。
「どういうこと?
っていうか龍、殺気はむやみに出さないの。」
あたしが龍の肩をバシンッ!と叩いてやると龍が
「いっ」
とよろけた。
と同時に黒いオーラが消える。
