【side:繭璃】
手紙を昼休みに届けてから、あっという間に時間がすぎてしまった。
「…来てくれるかな」
きっと、沢田先生ならば来てくれるだろう。という根拠のない自信がさっきまであったのだが、いざとなると勇気が出ない。
「来てくれなかったら?」
どうしようか。
「誰が?」
「?!」
突然の話し声に驚き、跳ね上がってしまう。
「…栞。 いきなり話に入らないで」
「いきなり冷静に振る舞っても、キャラは既に壊れてるよ? …独り言言うくらいだし」
彼女は、真木栞。 私の親友だ。
私と正反対で、可愛くて愛想もいい。ただ、勉強は苦手らしく私が週に一度教えることになっている。
手紙を昼休みに届けてから、あっという間に時間がすぎてしまった。
「…来てくれるかな」
きっと、沢田先生ならば来てくれるだろう。という根拠のない自信がさっきまであったのだが、いざとなると勇気が出ない。
「来てくれなかったら?」
どうしようか。
「誰が?」
「?!」
突然の話し声に驚き、跳ね上がってしまう。
「…栞。 いきなり話に入らないで」
「いきなり冷静に振る舞っても、キャラは既に壊れてるよ? …独り言言うくらいだし」
彼女は、真木栞。 私の親友だ。
私と正反対で、可愛くて愛想もいい。ただ、勉強は苦手らしく私が週に一度教えることになっている。

