ねぇ、後ろを向いてこのまま走って。


美希のボロボロの体を。

すり傷だらけで、アザがたくさんあるその体を。

「え?どうしたんだよ?」

思いっきり、美希の細い体が壊れるくらい腕に力を入れる。


すると、美希も私の背中に腕を回して強く抱きしめた。