ねぇ、後ろを向いてこのまま走って。




「美希…………、私も同性愛者………なんだ………。」


今まで、言えなかった言葉が心の奥から叫びになって、消えていったような気がした。


今まで誰にも言えなかった叫びは、美希には届いただろうか。

美希の胸に、届いただろうか。