魔女の願い【短編】




私は熊の前に立つ。

「なにしてるの!?

危ないから!」

「いい。撃たないで下さい。

銃を下ろして。」

「何言って…「下ろして下さい。」

女の子は少し躊躇いながらも銃を下ろした。

私はまだ唸ってる熊に手を伸ばす。

そして目をつぶる。



私の手は白く淡い光を宿した。


【どいて下さい!リオンさん!

父を撃たれたんです!】

「…そう。撃たれたのね。」

【あいつを殺さなきゃ気が気でない!】

「…辛いのは分かるわ。でも、まずお父さんをどうにかしましょう。」

【どうにかって…っ!

もう手遅れですよっ!】

「…私が治します。

その代わりあの人は見逃しなさい。

それが条件です。」

【…リオンさんなら、出来ますよね…?

……わかりました。案内します。】

「…分かってくれてありがとう。」


私は目を開ける。


熊の目はもう落ち着いていた。