魔女の願い【短編】



「あってあげる!その子と!」


「…え?

あの子と、会って…?」


私が大きく頷くと魔女は目をすこし潤して、またありがとうって言った。


「ありがとう、いつか。会ってあげてね。

きっと喜ぶからーーーーーっ?!」


「えっ…?」

いきなり魔女が私を抱きしめた。


それと同時にザクッという痛々しい音。


目の前は赤い魔女。

綺麗な金髪が赤に染まる魔女。



「…まだ、一杯話したかったのに。」

私の心の底から、今までないような感情がこみ上げてくる。


わかんないけど、黒い、ドス黒い感情。


私は壁にかかってた剣を手に撮った。



剣を握った瞬間、自分の中の理性を完璧に抑え込んだ。


「…憎い。

魔女、話したかった。」