魔女の願い【短編】


私はこの国の56代目の姫として生まれた。

いつだっただろう。



私が8歳程の時かな。



王宮なんて名だけの狭いハコは、礼義とか色々厳しくて、本当つまんないところだった。


本当の自分なんて…出せなかった。


「お母さ…お母様!みてくださいこれ!

絵を書いたんですよ!」

「あら、上手ね!

これは…?」

「お母様です!」


そーやって過ごしていた。

いつもいつも。母が大好きだった。

母だけは、私を私として見てくれた。




ある日、1人で部屋にいた。


「外、騒がしいなぁ…」

その日はなんだか外がざわざわしてた。