「な…な…な…」



声が出ない。




アイコが深いため息をついてしゃべりだす。



「うちの学校の野球部はね、一軍に上がったら女子マネに下のお世話もしてもらうの。それが二軍のモチベーションアップにもなるし、一軍も日頃から充実してるからよそで問題を起こさないの。」




不意に背後から大きな人影が表れ、あわてて飛びのいた。



ユウだ。