「ありがとうございました。でゎ、失礼します」

私は、お客が居る部屋をでた。

「最悪」

ポツリと溢れた、1人の愚痴。

ホテルから出て、ドライバーを待ってた。

煙草に火をつけて、ホテル前で休んでる私。

「誰か待っとるん?」

その声する方に、振り向いた私。

(誰?)

私は黙って煙草を吸ってた。

「名前なんて言うん?」

「えっ?」

「あなたの名前なんて言うん?」

金髪のちょっとチャラそうな奴が、私に名前を聞いた

「俺、この近くでホストしてるんやけど」

(ホストねぇ...)

「で、名前教えてや」

「瞳...」

思わず教えてしまった。

「瞳ね。了解」

「うん」

「連絡先教えて」

「いいけど」

このときは、竜の事はなにも思っていなかった。

「ありがとう。あとこれ」

竜から、名刺もらった。

「ありがとう」

「じゃぁ、また連絡するわ」

「うん」

私と竜は、別れた。

そのときは、まだ私がnighttimeに通うって言う事も、竜の事がすきになるのも

全然想像付かなかった。