**吸血鬼と暴走族**[完]




雷斗は口から激しく吐血する


弾は急所には当たらなかったが、急所ギリギリに当たったため、出血が酷く、吐血も激しい


つまり、苦しみながら死ぬしかない状態


冷「雷斗っっ!!!!!!


死ぬな!!!!!!!!


死ぬときは一緒だろう!!!!!!!!」


我は人間の姿に戻り、涙を流す


雷「………泣くな。馬鹿。」


雷斗は虫の息の状態で1つ1つ言葉を繋げる


雷「冷音…。静かに聞けょ………。」


我は涙を流しながら首をコクコクの頷かせる


それを見た雷斗は何時もより優しく、温かい笑みを浮かべた


雷「俺はな、愛する人が居るんだ……。」


!!!!!


……そうだったのか


雷「そいつはな、何時も同じ場所で同じ事をしていた。


それを、俺は何時しか日常のように見つめていた……。


その姿に何時しか俺は心を奪われていた……。


いや、もしかしたら、初めて見た日から心を奪われていたのかもしれんな。


そいつはな、何時も同じ木の上から死んだような瞳をしながら月を眺め、儚い歌を歌っていた。」


…………え?


雷「そして俺は、勇気を振り絞って侍を止め、家系とも縁を切り、そいつをまた見に行った。


しかし、見に行く途中、家系の家来に俺は殺されそうになった。


……裏切り者には死んでほしかったのだろう。


それから俺は、最後の力を振り絞り、そいつの歌を聞きに行った。


最後はそいつの歌を聞きながら死にたかった。」