「幸せになれよ。ならなかったら承知しねぇからな。」



なんで先輩は涙目なの?




「先輩もね…」




我慢しないと…




涙がもう流れそうになるとき…





先輩が




「その涙は他のもっといい男に拭いてもらえ。もっと元気なやつに…」



先輩は私に背を向けた。




「先輩以上のいい男なんていないよ…」



「それでも、いい男を探すんだ。」





「わかった。」



もう、何を言おうと先輩の気持ちは動かない。



私は涙を流しながら病室を出て行った。






さようなら…



ありがとう…



ずっと好きだよ…



これからも…


ずっと好き…