それから1週間が経った…




私が香奈の病室に行くと



「あはは♪」



香奈の久しぶりの笑い声が聞こえた。



私はてっきり、草苅先輩かと思っていた。



「香奈〜おはよう♪」



「あっ!美希っ!」



香奈が話をしていたのは…


草苅先輩ではなく…



週に3・4回は来ている私でも知らない、最近できた香奈の友達…



「この子ね〜、朝田晴海ちゃん。私よりも1つ下なんだけど〜、めっちゃ面白いんだよ〜。今日、友達になったんだ〜」



香奈は今日できた友達とここまで仲良くなってる…



病気が治ったのかも!



私は近さんを呼びに行った。



「近さんっ!香奈、病気治ったかもっ!」



「ねっ!私もさっき見に行ったとき、すごく楽しそうに話してたねっ!」



「うんっ!ねぇ、いつ退院できる??」



「きっとこのままだったら来週くらいにはできるんじゃない?」



なぜか声は後ろから聞こえた。



「「先生!?」」



私と近さんはびっくりしたように言った。



「俺は化け物じゃない!」



「いや…化け物かと…」



私がボケて言うと



「化け物じゃねぇ!」



そう言って先生は軽く頭を叩いた。



こんな生活がすごく楽しかった…