｢香奈ちゃんはお父さんに暴行されてたんだ。それが原因で先輩とヤったときにその怖かったことが蘇っておかしくなっちゃったんだと思う。｣




私は草苅先輩に嫉妬していた。



今まではなんでも言える仲だったのに…



すごく…



すごく…



香奈が遠く感じる。



ちょっと寂しく感じる。



でも、香奈にとってはいいことなんだ。



なんでも話すことができる彼氏ができたんだから。






｢香奈はどうなる？｣



｢心の病気だからいつ治るかわからないんです。それでも、香奈ちゃんを1人にするわけにはいかない。だから美希と俺が一緒にいようと思います。｣



｢その仲に俺もいれて？｣



｢｢えっ!?｣｣



私と先輩は声を揃えてびっくりした。



｢今までは本気で女を好きになることってなかった。でも、香奈は違う。
本気で好きなんだ。
ずっと一緒にいたいと思ってる。
どんな香奈になろうと、俺は好きだから。｣





私はそれを聞いて涙を流した。




そして愛の大きさを知った。