――ズキン . . .

さっきまでとはまた違った、胸が痛いような、そんな気持ちのまま、美心は家に帰った。

「せっかく10年振りに会えたのに、話しかければよかったなー…」

美心は自分の部屋でごろごろしながら後悔の念に押されていた。
しかし、なかなか胸の辺りにあるモヤモヤした感情が消えることはなかった。

「…明日にでも真奈と玲に相談してみるか!」

そう決めた美心は早々に眠りについた。

美心side end