美心side

「なんでこんなに気にしてるんだろ…」

独り言を呟きながらふと顔をあげると…

「え…うそ…。」

そこにはずっと気にかかっていだあの人゙――゙翔くん゙がいた。
翔くんとは5才も年が離れていて、美心にとってお兄ちゃんのような存在だった。

10年振りに会えた喜びに包まれ、声をかけようとしたとき…、

「翔く……ん…。」

翔の隣に彼女らしき女性が見えた。