互いに顔を見合わせて笑った。
「着信音、なんだったの?」
「メールしてたの。返事してしまうね」
―彩花には、かなりキツかったと思う。だから、少し間置いたほうがいいと思うんだけど、どう?―
 私は御手洗にメールをした。
「ね、彩花。彩花は、今のままクラブ活動続けたい?」
「どうしたの、急に? 正直言うと辛いって思う事もある。でも、篠原さんとも約束したし、きちんと祐美さんさんを自由にしてあげたいの」
 彩花は、シャンと私を見て力強く話してくれた。
-僕はきちんと浄霊をしてあげたい。本当に、もう少しで終わりそうなんだ。だから、安東さんがキツイというのなら、安東さんを外しても構わないよ?-
 御手洗からそういう返事が来た。
「御手洗が、もう少しで今のは終わりそうだけど、彩花がキツイなら無理させなくていいって返事してきたんだけど、彩花はどうしたい?」
「私なら大丈夫。もう少しで終わるなら、頑張るから、続けよう。御手洗にも、そう返事して」
「本当にそれで良いの?」
 私は念を押して聞いた。
「いいも悪いも、私は大丈夫。遠慮しないで?」
 彩花は真剣な顔をして聞いてきた。
「彩花がそう言うのなら、クラブ続行させるわね?」
―彩花も、もう少しで終わるなら続けたいって言っているから、最後まで成し遂げようと思うの―
 私は、そうメールを返した。
―安東さんも、続けたいと言ってくれて嬉しかったよ。ただ、根つめてやると続かないと思うから、ゆっくりとしていこう―
 御手洗から返信が来た。