もう一度君と

「祐也ー!学校!ほら起きて?」

今日はバレンタイン。

朝が弱い祐也を起こすのがあたしの日課になっていた。

「美央ちゃんいつもごめんなさいねー!
わるいんだけど私仕事いってくるわね!」

下の階から祐也のお母さんの声がした。

「はーい!大丈夫です!!」

バタンっ。
玄関が閉められた。

「んもー祐也ってば!」

いいや!布団はがしちゃお!!

あたしは布団にてをかけた。

「…んん?!!」