〜キーンコーンカーンコーン〜



チャイムで目が覚めた。


「数学おわるぞー」


どうやら、1限目が終わったようだ。


次は…学活。席替えだ。


俺は、坂上飛雄さかがみひゆう

成城高校2年B組。


女子には、なんでか知らんがモテる。


男子には、このチャラい外見で、おびえられる。

しかし、1人親友がいる。

そいつの名は、辻 藺月 つじいつき

「飛雄、席替えだよ!席替え!
テンションあげていこうよぉ!」

こいつだ。プレイボーイで、イケメン。性格はふざけてるようにしか見えないが、やる時はやる、いいヤツだ。


〜キーンコーンカーンコーン〜




「座ってねー、次は、席替え。」


担任の声で、みんなが座る。

「私坂上の横がいいなー♡」

「えぇ、私がいいー!」


〜ガヤガヤ〜

「はーい、クジをまわすわよー!」

まわってきたあみだくじに、適当に名前を書いた。

しばらくして、担任が黒板に席を書き出した。

〜ガヤガヤ〜

俺は…ラッキー。一番後ろの窓側。

藺月は…前の席だ。

隣は…尾方か

尾方、尾方珠琴おがたたまきは、クラス1頭がいい。かと思えば、クラス1天然。ドジ。鈍感。でも、可愛くて、背が低い。俺は、170あるのだが、尾方は148しかない。

そういうところが、尾方のモテるところで、他の男子は、大抵尾方を好きになる。


実はファンクラブまであるのだが、(藺月も入ってる)尾方本人は気づいていない。