「本当に嫌なら、噛みついてでも俺を拒否してください」
真っ直ぐと目を見据え、心までが見透かされてしまいそうな瞳。
「香澄先輩……」
「…っ」
彼の声と瞳は魔法だ。
何もかもを受け入れてしまいそうになる。
ちょっと前までは、三浦先生のことで頭がいっぱいだったはずなのに……
あたしはまだ、三浦先生のことが好きなはずなのに……
「嫌なら突っぱねてください」
そう言って、再び唇を近づけてくる峰岸くんに……
「……」
あたしは拒むことも、逃げることも出来なかった。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…