小悪魔な彼

 
「でも高いなら余計にだよ。
 そりゃ、すぐに用意はできないけど……でも絶対に弁償するから!」

「……じゃあ、代わりに別のお願い聞いてくれます?」

「え?」


突然の申し入れ。

何をお願いされるのか想像つかなく、首をかしげていると彼は言葉を続けた。



「俺の彼女になってください」

「………はい?」



それは、あまりにも予想外の言葉だった。