「今度また、こっちに遊びに来たら、あたしから声をかけようと思う。 思えば、いつも葵ちゃんから誘われるのを待っていただけだった気がするから……」 「そうですね。いいと思います」 あたしの意見に、颯太は反対しなかった。 葵ちゃんとは、やっぱりこれからも友達でいたい。 「それで?」 「え?」 自分の中で話は終わったと思い、言葉を止めていると、颯太が続きを切り出した。 何を言えばいいのか分からず、間抜けな声を出してしまう。