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「もー!先生ってば、話長すぎっ」
課題をやってくるのを忘れ、放課後先生からの説教を聞かされていたあたし。
だけどその日は、もともと朱里たちとカラオケに行く約束をしていて、説教をされなくちゃいけないあたしは、一人取り残され、みんなは先に行ってしまった。
長ったらしい説教もようやく終わり、ダッシュで荷物を手に持って階段を駆け下りているところだった。
「えいっ……!って、嘘っ!?」
「え?」
最後の5段を勢いよく飛び降りた瞬間、前から曲がってきた一人の生徒。
すでに飛び降りていたあたしが、彼をよけることなんてできるはずもなく……
ドシンッ!!
「いたたっ……」
「……」
あたしは彼の上に、覆いかぶさる形で転んでしまった。

