「はい。
 今度は邪魔されない場所を選びます」

「……もう…」



顔は見えなかったけど、笑っているのは声ですぐに分かった。


恥ずかしくて、顔から火が出そうだ。
 


「とりあえず、今日のところは帰りましょうか」

「うん」



しっかりと手を繋いで、神社から出る。

日はもう沈みかけていて、真っ赤な空が広がっていた。