颯太のことが、まだまだ好きなくせに、猛にぃに甘えている自分。
そんな自分が嫌で嫌で仕方がなかった。


あたしはいったい、どうしたいの?
ゆくゆく、猛にぃの気持ちに応えるつもりなの?


だけど……


やっぱりその前に、颯太ともう一度話したいよ……。



空を見上げ、息を吐いた。

目を閉じると、やっぱり瞼の裏に映るのは、颯太の笑顔だった。