小悪魔な彼

 
うん…。
それでいい。

あたしはもう颯太にフラれてるんだし、猛にぃの10年の想いに応える……。


「……」


あたしはそっと目を閉じた。



徐々に近づいてくる気配。

猛にぃの吐息を感じる。



でも……




「ダメッ!!」