もしも着信拒否されていたら……
もしもまた、別れ話をされたら……


そう思うと、怖くて行動出来なかった。


だって現に、颯太からも何もない。



「用があるんだってよ、お前に」
「あたしに?」
「そー。っつかさ、お前らって付き合ってんの?」


ベッドから降りて、部屋から出ようとしたら、お兄ちゃんからのそんな突っ込みが入った。