「来年こそは、一緒にカウントダウンできるといいですね」
「ね!あ、だけど来年こそ、受験前でそんなこと言ってらんないかも……」
「香澄は進学組ですか?」
「んー…したいけど……あたしが入れる大学なんてあるかな?」
「それは、これからの頑張り次第でしょう」


にこにこと、当然のように答える颯太。

そりゃ、頭のいい颯太からしてみれば、大学進学なんて苦でもなんでもないだろう。


「颯太は、入りたい大学とか決まってるの?」
「いえ。まだ全然」
「そっかー」


出来ることなら、颯太と同じ大学に行きたいけど……
やっぱりレベルが違いすぎるよね。