どれくらい寝ていたんだろう…。 まだ頭が覚醒しない中、 自分の体が、ふわりと宙を浮いた感覚がした。 目を開けたいのに、まだ体は寝ているらしい。 あたしの体は、やわらかいどこかへとおろされた。 「香澄……」 ギシッときしむ音。 それに合わせて、あたしの体も少し沈む。