小悪魔な彼

 
駅前に指定して、携帯を閉じ鞄に戻した。
あとは、携帯は家に忘れて家を出たと思わせればいい。


あたしはすぐに持ってきた服の中で、一番のオシャレ着に着替えて化粧を直し、香澄ちゃんが眠るのを確認して家を出た。


猛に
【部屋で香澄ちゃんが寝てるから、早く帰ってきて】
と一言送信して。


そして待ち合わせした場所に……



「……いた…」



本を片手に立つ、颯太くんがいた。