小悪魔な彼

 
「あーあ、あたしも颯太くんみたいな彼氏欲しいなー」
「葵ちゃんなら、きっとすぐに見つかるよ」
「それならいいんだけどさー」


お菓子をつまみながら、ぶーぶー文句を垂れる。

葵ちゃんは本当によくしゃべる子で、あたしは相槌を打つだけでいっぱいいっぱいだった。


それに……


「ふあ……」

「眠い?」

「あ、ごめん……」


さっきから、睡魔が襲ってしょうがない。