小悪魔な彼

 
「今、お茶いれるね」
「ありがと」


キッチンに立って、冷蔵庫からお茶のペットボトルを取り出す。

グラスに注いで、こっちに運んできた。


「さて、と……」


お茶を一口飲んで、葵ちゃんが「はぁ…」とため息をついた。

いったい、何を話されるのか…

あたしには全く想像がつかなかった。