とにかく今は、猛にぃのもとから離れたかった。 怖かった。 猛にぃが……。 (圭介の妹? すげー、ちんちくりんだな) 最初から、バカにされて、笑われてた。 (こっち来んなよ! チビがうつる!) 拒絶され、近くによることも嫌がられてた。 それなのに…… (香澄!こっち来いっ!!) (なに……?猛にぃ…) (いいか。 お前は大人になったら、俺のもんになるんだよ) 最後に押し付けられた 一方的な約束……。