「猛にぃは、ほんとないから! あたしにとって、猛にぃは恐怖の対象でもあるんだよ。 いっつも人のことからかって、いじめて……あの時、若干男性恐怖症になってたなぁ……」 「……好きな子をいじめる過程……」 「え?」 「いえ、なんでもないです」 颯太がぼそっと何かを言っていたけど、それは聞き取れない。 少し浮かない顔の颯太に、あたしはにこっと微笑むと颯太に抱き着いた。