「颯太っ!」 12月25日。 世間ではクリスマス。 学校では今日から冬休みになるけど、いつも通り朝早く起きて、あたしは待ち合わせの駅まで走った。 「相変わらず来るの早いね」 「香澄を待たせたら悪いと思って」 まだ、待ち合わせ時間よりも5分早い。 だけど颯太は相変わらず、本を片手に立っていた。 「今日は晴れましたね」 「ねっ」 昨日の雨は嘘のようだ。 寒いけど、空は青空で気持ちがいい。 「じゃあ、行きましょうか」 「うんっ」 颯太は自然とあたしの手を取ると、そのまま歩き出した。