「えっと……お兄ちゃんは……」 改札を出て、あたりを見渡す。 だけどまだ、お兄ちゃんらしき人はいなかった。 携帯を取り出して、お兄ちゃんに電話しようと思った。 その時、妙な視線を感じた。 「……え…?」 少し離れた場所で、男の人がこっちをガン見していた。