彼と彼女の微恋愛






ワンコールで出たのはびっくりだったけど、




「もしもし」

「おせーよバカ」



電話の出だしから悪口には驚かなかった。



「サイレントにしてたから、気づかなかった。」

「へぇーーー。そりゃ、不便だ。今すぐ解除
して頂きたいね」



「それは、無理な相談だな。ストーカーからうるさくメールや電話が入るので解除出来ない」

「ハッ?まぢかよ。なんで早く言わねぇーんだよ。馬鹿馬鹿馬鹿野郎。」



…、………え、………信じた?


分かりやすすぎる嘘にのってくれてるのか信じたのか、真偽が掴めない。



「……………。」


「おーい。おーい。まぢ、ストーカーにあってんの?」



そう、言われた瞬間、凍りついた。


やばい、家の前に誰かいる。


まぢのストーカー?


やべぇ、怖いよ。


家の前の壁に寄りかかってる。