「…チッ 行くぞ!」



男達はこう言って去っていった




「大丈夫?怖かったよね?もう、大丈夫だから」




優しく…静かに牧原さんは言う




しかし、彼女の震えは止まることはない




それに、制服のボタンは弾け飛びボロボロだった






「…これをかけてな」





こう言い、牧原さんは自分のブレザーをかける





「ご、めん、なさっ…」





「いいのよ、謝らないで…それよりあなたが無事でよかったわ」





こう言いながら牧原さんは彼女をそっと抱きしめる






「ありがと…ござい、ま、す…」