―バコーンッ



「へ?」



目の前の倉庫の扉が倒れる



恐る恐る隣に目を向けると



そこには牧原さんが扉を蹴り飛ばしていた…




なかにいた人達も驚いている




「あんた達何してんの?その子を離しな!」



こうドスの効いた声が聞こえた



その声を発したのは…そう、牧原さん




俺は信じらんなかった



常にニコニコ笑顔をふりまいていたあの、牧原さんが




天使のような牧原さんが




一瞬にして悪魔のように見えた






でも、その悪魔は雰囲気だけで




やってることは正義だ