そんなある時、裕子から七美(これもまた本名とは異なります)という方を紹介されました。
彼女は裕子の友人で、とてもいい方でした。
私にも良くしてくれたので、二人でいるより三人でいる機会が多くなりました。
しかし、七美はどちらかというと短気で、男グセも悪かったので七美を心配していた裕子とは時々口論になっていた事がありました。
私は、口数が多い方ではないし、かと言って裕子の様に正義感が強く、二人の関係を何とかしようなどと思ってはいませんでした。
七美と裕子は仲が良かったし、私が間に入る前に喧嘩などはいつも終わっていました。
たぶんそれは裕子がしっかりと七美との仲を保っていたからだと私は思います。


