歩美は高校生のときからも
スカウトにあっていたから
いつものように無視しようとした。



『お姉さん綺麗だねーいくつ?』


男の軽快な話し方にイライラ
しながらもスタスタと歩く。



でも、今日の歩美はひと味違った。


高校もやっと卒業したし、
次の進路の専門学校も決まってる。


春休みの間だけでもお金稼いで
新しいバックでも買おうかな。



そんな軽い考えで歩美は振り返り
その男に話した。



『時給いくら?』


それが歩美の夜蝶への入口だったー。