「由衣~、起きなさい。遅刻するわよ。」

今日もママの叫び声で目が覚める。

時計の針は8時ちょっと前をさしていて…

「やっばい、遅刻じゃん。なんでもっと早く起こしてくれないのよぉ~。」

膨れっ面で階段を降りるのも当たり前の毎日で…

「何回も呼んだわよ。起きない由衣が悪いんでしょ。」

ため息をつきながらコーヒーを注ぐママの姿も毎日の事で…

いつだって、繰り返し同じ朝を当たり前の様に迎えてた。


ちょっぴり口うるさいけど、綺麗でお洒落な自慢のママ。

忙しくって、あまり家に居ないけど、優しくてダンディーで素敵なパパ。

なんでも話せて信頼できる仲間達。

そして、大好きな素敵な彼。


アタシは素敵な人達に囲まれて、平凡だけど幸せな毎日を送ってた。