今、あたしは陸渡の部屋の前にいる。
まずは深呼吸して…。


ガチャッ

「…?」
「あ、りっく!お邪魔~♪」


まずはいつも通りでいこう。

「おぉ~。」


りっくはそう言いながら
おいでおいでする。
あたしはいつも通り
りっくの足と足の間に座る。


ぎゅー


「う~ん♪久し振りの感触~♪」
「あははっ!
 りっく、なんか子供みたい~!」
「男はいつまでたっても
 子供なんです~。」
「そかそか~、よしよし♪」
「だからって子供扱いするのはぶー。」
「ふぇっ!?」
「はいはい、罰としてkissの刑~♪」
「うっそん!」
「はいはい~、抵抗しなーい。」


にっこにこ顔のりっくは
あたしの手を押さえつけながら、
もう片方の手で顎を押さえる。


わぉ!
逃げ場なっしんぐww


最初はついばむようなkissだったけど
だんだん深く、舌を絡め合っていた。


「舌、出して?」
「………ゅ?」
「うん…。」


ふぁっ!?
ちょこっとだけ出した
舌に噛みつくような勢いで
絡み付くりっく。

これはまさに…
欲求不満というやつですね~?

っと、呑気に考え事してたら着々と
事は進んでいた。


いつの間にか押し倒されていて、
りっくの手はお腹辺りを撫でていた。


「ちょ、くすぐった…!」
「ふふっ…」


りっくが妖艶ーーーーー!!?
待て待て。今のはドキッときたー!!


「どうしたの?」
「いゃ……」
「赤いよ?」
「う、うるさいよ///」
「スキあり!」


……………やられた。


「不意打ちはズルい!」
「スキがある方が悪い。」
「ぶー。」


危ない危ない。
今日きた理由を忘れるとこだった。


「なに?」
「え?」
「用事、あるんじゃない?」
「な、なんで?」
「美姫が大事な用事ある時は
 いつもそのピアスしてるから。」
「あ……。」
「んで?なに?」
「………………………………。」
「ん?」